どうにもならない恋心に思い悩む黒尾鉄朗(30)の話
『Stay Gold』 昼休みの一時間は、仕事の予定表の中でぽっかり空いた空気穴みたいなものだった。外に出た瞬間、六月の東京はもう少しだけ夏の顔をしていて、アスファルトの照り返しが革靴の底からじわじわ上がってくる。ネク…
続きを読む →『Stay Gold』 昼休みの一時間は、仕事の予定表の中でぽっかり空いた空気穴みたいなものだった。外に出た瞬間、六月の東京はもう少しだけ夏の顔をしていて、アスファルトの照り返しが革靴の底からじわじわ上がってくる。ネク…
続きを読む →『お疲れさまのキス』 夜更けの寝室。カーテン越しの街灯が、天井にぼんやりとした明かりを落としていた。ベッドに仰向けになってスマホを眺めていた俺は、ドアが開く気配に顔を上げる。 風呂上がりの彼女が、ふわっとしたバスタオル…
続きを読む →