五つ年下の北信介に叱咤される話

『白い光に目を細める』 Chapter1 「なんやまた来てたんか」 社会人一年目。道端には落ち葉が広がり、木々の間には乾いた風が吹いている。冬の始まり。 仕事帰りに親友の家で晩ご飯をご馳走になっていた。彼女のおばあちゃん…

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北さんはちゃんと見てくれてる話

『風が通る教室』  いつも通り、静かな朝だった。 七時半より前の教室は、まだ人の気配が薄い。廊下に響く足音もまばらで、窓の外にはやわらかな日差しが、まだ眠たそうな校舎をなぞっていた。 北信介は、教室の角を曲がって、自分の…

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